4K防犯カメラシステム一式レビュー|Reolink・TP-Link・WD Redで構築する監視環境
自宅や店舗の防犯カメラシステムを一から構築するには、カメラ本体・録画機器(NVR)・録画用HDDの3点が必要だ。今回はReolink RLC-810A(4K PoEカメラ)、TP-Link VIGI NVR1008H-8MP(8ch PoE NVR)、WD Red Plus 8TB(NAS向けHDD)の3製品で構成するシステムを検証した。合計コストはおよそ9万円前後。IPカメラ初心者でも比較的導入しやすい組み合わせだ。
カメラのReolink RLC-810Aは、4K(800万画素)のPoE接続カメラだ。PoE対応のため、LANケーブル1本で映像送信と電源供給の両方をまかなえる。AIによる人体・車両・動物の検知機能を備え、不要な通知を抑制できる。赤外線暗視は30mまで対応し、IP66防水で屋外設置も問題ない。H.265圧縮をサポートしており、録画容量の節約にも貢献する。Amazon評価は4.1(2,500件超)と安定しており、実売約11,400円。
録画機器のTP-Link VIGI NVR1008H-8MPは、8チャンネル対応のPoE NVRだ。8ポートのPoE+(合計113W)を搭載しているため、カメラごとに電源アダプタを用意する必要がない。NVRからLANケーブル1本でカメラに給電と映像受信の両方を行える。4K HDMI出力に対応し、モニターで直接映像を確認可能。HDMI/VGAの同時出力にも対応する。H.265+の高効率圧縮をサポートし、SATA HDDを1台搭載できる(最大16TB)。ONVIF準拠で他社カメラとの互換性もある。実売約37,000〜40,000円。
録画先にはWD Red Plus 8TB(WD80EFPX)を選んだ。NAS向けに設計されたCMR方式の3.5インチHDDで、24時間365日の連続稼働に対応する。回転数は5,640rpm、キャッシュ256MB、MTBF100万時間と高い耐久性を持つ。年間ワークロード180TBに対応し、常時録画の負荷にも十分耐えられる。防犯カメラの録画は書き込みが中心となるため、SMR方式ではなくCMR方式のこのモデルが適している。3年保証付き。実売約42,000円。
3製品の組み合わせにより、カメラからNVRまでLANケーブル1本で接続でき、配線がシンプルに収まる。NVRが各カメラへPoE給電するため、電源まわりの取り回しも楽だ。Reolinkアプリまたはtp-linkのVIGIアプリからスマホでリモート監視が可能。NVR1台で最大8台までカメラを増設できるため、将来的な拡張性も確保されている。
気になる点としては、NVRのHDDスロットが1基のみのため、RAID構成による冗長化ができない。録画データの保護を重視するなら、定期的なバックアップ運用が必要だ。また、RLC-810AはReolink製、NVRはTP-Link製と異なるメーカーの組み合わせだが、ONVIF対応により基本的な連携は問題ない。ただし、AI検知の詳細設定などメーカー固有の機能は制限される場合がある点は留意しておきたい。
総合的に見て、約9万円で4K画質・PoE配線・8台拡張・常時録画対応の本格的な監視システムが構築できるのは十分なコストパフォーマンスだ。自宅の防犯強化や店舗の監視用途に、初めてIPカメラシステムを導入する人におすすめできる構成である。
※ 価格は記事執筆時点のものです。最新の価格はリンク先をご確認ください。
※ 当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。上記リンクを経由して購入された場合、当サイトに紹介料が支払われることがあります。
スペック — カメラ本体(Reolink RLC-810A)
| 解像度 | 4K(800万画素) |
|---|---|
| 映像圧縮 | H.265 |
| 給電方式 | PoE(IEEE 802.3af)/ DC 12V |
| 暗視距離 | 赤外線 最大30m |
| 防水性能 | IP66 |
| AI検知 | 人体・車両・動物 |
| 対応規格 | ONVIF |
| サイズ | 108×122×196mm(約488g) |
| 参考価格 | 約¥11,400 |
スペック — 録画機器(TP-Link VIGI NVR1008H-8MP)
| チャンネル数 | 8ch |
|---|---|
| 対応解像度 | 最大8MP(4K) |
| 映像圧縮 | H.265+ / H.265 / H.264+ / H.264 |
| PoEポート | 8ポート PoE+(合計113W、各最大30W) |
| 映像出力 | 4K HDMI / VGA(同時出力対応) |
| HDD | SATA ×1(最大16TB) |
| 対応規格 | ONVIF |
| 同時再生 | 8チャンネル |
| 参考価格 | 約¥37,000〜40,000 |
スペック — 録画用HDD(WD Red Plus 8TB WD80EFPX)
| 容量 | 8TB |
|---|---|
| 記録方式 | CMR(従来型磁気記録) |
| インターフェース | SATA 6Gb/s |
| 回転数 | 5,640 rpm |
| キャッシュ | 256MB |
| MTBF | 1,000,000時間 |
| 年間ワークロード | 180TB |
| 消費電力 | 読み書き時 5.2W / アイドル時 3.4W |
| 保証 | 3年間 |
| 参考価格 | 約¥42,000 |
総合評価
良い点・気になる点
- 4K高画質で鮮明な監視映像
- PoE接続でLANケーブル1本の簡単配線
- AI検知(人体・車両・動物)で不要な通知を抑制
- NVR1台でカメラ最大8台まで拡張可能
- WD Red PlusのCMR方式で24時間常時録画に最適
- 約9万円で本格的な監視システムを構築可能
- NVRのHDDスロットが1基のみでRAID構成不可
- 異なるメーカーの組み合わせで一部機能に制限の可能性
- HDD単体で約42,000円とストレージコストが高め
- NVRの価格変動が大きい(37,000〜58,000円)